月参り
『月参り』(つきまいり)とは亡くなられた大切なお方の月命日(〇月●日に亡くなられたならば毎月●日)にお家のお仏壇でご回向させていただくお参りのことで特に関西に多く見られる仏事です。
別名『逮夜参り』(たいやまいり)とも申しまして「逮」とは「およぶ」という意味で本来「亡くなられた日におよぶ夜」のことで命日の前日を指します。
西観音寺では臨機応変に「月命日」であったり「逮夜」であったり、或いは遠方のお宅はお近くの檀家様と同じ日に参らせていただいたりもしております。また併せてご先祖様のご回向もさせていただきます。
既に極楽においでになる大切なお方、ご先祖様方に思いを寄せての毎月のお念仏は誠に尊いものであります。
常に極楽の方々と共にある尊い有り様であります。
「お念仏いただく者に現世と来世の断絶はありません」極楽に往生なさった方は次には極楽で仏と成っていただきます。
「どうぞ速やかに仏と成ってくださいませ」「どうぞ極楽から護りお導きくださいませ」と願い、そして又、今の自分があることをご先祖様に感謝し、身近な亡くなった大切な方に思いをはせる日本人の豊かな宗教的感性と仏教の肝ともいわれるお念仏が見事に融合した仏事の一つが『月参り』という仏事だと思います。
※御仕事等で毎月決まった日のお参りが無理なお宅につきましてはその都度、日程を相談してご都合の良い日に参らせていただいております。
月参りのご希望が御座いましたら、お気軽にお申し付けください。
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
祥月命日参り
祥月命日参り(しょうつきめいにちまいり)とは年に一度訪れる、まさしく亡くなられた月日と同じ月日に勤める仏事です。
「月参り」は仕事等の都合で勤められないが、年に一度の「祥月命日だけはお参りいただきたい」というお方もございます。
先述の月参りと同じく有難いことであります。月参りがどうしてもご無理なお方も一年一度の祥月命日はできる限り勤めていただけたら結構かと思います。
20分程のお勤めです。
※日時は相談させて頂きます。
祥月命日参りのご希望が御座いましたら、お気軽にお申し付けください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
彼岸参り
普段はなかなお参りしていただくことは難しいけれど、お彼岸月の3月と9月にはお仏壇でご先祖様、或いは亡き大切な方のご回向をして頂きたいという問い合わせを頂くことがあります。お彼岸月(両方とも、もしくは春秋どちらかであっても構いません)にご回向に寄せて頂きます。
※日時は相談させて頂きます。
彼岸参りのご希望が御座いましたら、お気軽にお申し付けください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
棚経参り(お盆参り)
お盆の盂蘭盆大施餓鬼会に先立ちましてお家のお仏壇にお盆のご回向に寄せていただきます。
そのお参りを特に「棚経」(たなぎょう)と申します。
何故そのように申すかと申しますと、「お盆は期間が短く一時期になるので、とても一軒ずつお家に上がってお仏壇の前でお勤めする時間がないので昔は玄関に棚(精霊棚)を作ってお位牌を祀り、和尚はお家に上がらずにその精霊棚の前でご回向したのだ」と聴いたことがあります。
現代も同じくお参りが一時期になりますので、棚経のお参りにつきましては申し訳ありませんが、「至って短いごご回向になること」と地域ごとに足取りを組んで寄せて頂くことになりますので8月1日から8月14日までの期間内で順次こちらの提示した日に参らせていただくことをお許しいただいております。
★ 初盆とは満中陰後に始めて廻ってきたお盆のことです。仮に8月12日に満中陰を迎えられたら13日は初盆です。
お盆中に満中陰だと厳密には次年が初盆になりますが臨機応変で結構かと思います。
※棚経参りのご希望の方が御座いましたら、お気軽にお申し付けください
ただし段取りのこともございますので6月頃までにはご連絡ください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
年忌法要(ご法事)
年忌法要(ねんきほうよう)とは「年回のご法事」でありまして一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌 (二十三・二十七の間を取って二十五回忌で勤めることもあります) 二十七回忌・三十三回忌・三十七回忌・五十回忌・百回忌・・・・と勤めるのが習わしです。
どの回忌で勤められるかはそれぞれのご事情、ご都合にも依るでしょう。(希に五十回忌は勤めますが私は百回忌を勤めた経験はありません)同じ年に年忌が当たられた方々ならば月は違っても一緒にお勤めされても良いでしょう。
回忌の数字の意味は残念ながら確かなところは調べきれておりませんが色々な思想が混ざり合っていることは確かであります。
年数の読み方でよく混乱なさいますが、亡くなったまさにその時が実は「一回忌」であります。だから「一周忌」とは読んで字のごとく、亡くなって一周巡った年ですから言い換えれば「二回忌」であるわけです。つまり亡くなって丸二年目を「三回忌」と順々に計算していただくので《亡くなって○年目引く一年》が年回の年に当たります。
亡き方を縁として親類縁者が集い念仏回向し、亡き方を偲ぶというのは決してなくしてはならない有り難い仏事だと思います
勿論、ご都合でお一人、お二人でお勤めになっても素晴らしいことに変わりはありません。「月参り」や「祥月命日」と違い少し長いお勤め(一時間程ご予定ください)になります
★ 年忌や満中陰等の法要はお寺の本堂でも勤めていただけます。本堂は全席椅子席・冷暖房完備です
お家の仏間が手狭、準備が出来ない、コロナ禍で「密」が心配、お家が駅から遠い等の場合もお使い下さい
その場合、法要のお布施とは別にお寺で用意する供花・お供え物等の実費として2万円をお納めいただきます
※但し、本堂での法要後のお食事に関しましては原則お断りしております。特別なご事情はご相談ください
※「気が付いたら年忌を過ぎてしまっていたが供養をしたい」と望まれる場合もご回向させて頂きます。ご相談ください
【 土、日、祭日にご法事をお勤めになる場合は少し早めにご依頼ください】
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
お仏壇の開眼・閉眼法要
お仏壇を購入なさった時「お仏壇の開眼法要を」との御依頼をいただきますが、実は厳密にはこれは誤解でありまして「開眼・閉眼」とはあくまで「御本尊様」(阿弥陀様)に対するものであります。ですので、正確には「阿弥陀様の開眼法要」となります。
また「お魂入れ」「お魂抜き」と言われることもあります。
ただお言葉としてはそれで結構ですが和尚とて悟れぬ凡夫(ぼんぶ)でありまして、そんな凡夫がおこがましくも御本尊様のお魂を「入れたり・抜いたり」或いはお眼を「開いたり・閉じたり」はできません。
そうではなくて、「開眼」とは施主様と共に儀式作法をさせていただくことを通して、今まで単に「絵仏・木仏・金仏」であられたけれども
「今からは私のお念仏を聞き届けてくださり、いずれ極楽にお導きくださる本当の阿弥陀様です」としっかりと心を決めて「極楽浄土の阿弥陀様と心を通わせていただく為」、私達の側の「開眼」、「私の心を仏様に開いて頂くのだ」と受け止めて頂き、勤めて頂いた方が良いでしょう。
反対に「閉眼」とは元の「絵仏・木仏・金仏」に戻られることを意味します。
※日時は相談させて頂きます。
お仏壇の開眼・閉眼法要のご希望が御座いましたら、お気軽にお申し付けください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
墓前法要 / 納骨・墓じまい法要
「お墓の前でお経を読んでもらいたい」、またお墓に納骨の際の【納骨の回向】、墓じまいの際の【墓じまい法要】をしてほしいという問い合わせを頂くことがあります
お墓での回向につきましては条件が合えば法要に伺います。
条件と申しますのは「墓地専属の僧侶がおられてその方が法要なさる決まりである」とか、或いは「余程遠方である」とか、「日程がお盆等で多忙な時期である」等の場合は伺えませんのでご了承ください。
まずはご相談ください。
また昨今、家族形態も変わって参りまして、「墓じまい」のご相談をお聞きすることが増えてきました。それと共に「墓じまい」の後、「お骨をどうしたらよいのか」というご相談をお受けすることも増えてまいりました。
西観音寺では「墓じまい」後のお骨を「合祀(ごうし)納骨」として祀らせて頂く設えを整えましたので、お考えの方はご相談ください。
※日時は相談させて頂きます。
墓前法要/納骨・墓じまい法要のご希望が御座いましたら、お気軽にお申し付けください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610
葬儀式
- 枕経
お人が亡くなりますと、まずお寺にお知らせいただくのが最善です。
まず初めの法要は『枕経』(まくらきょう)であります。御家で亡くなれば故人は御家においでになりますが、病院で亡くなられても「一旦御家に連れて帰って御家から送り出してあげたい」と思われる方もおいでになります。
御家にて葬儀社に一通りのご用意をしていただかれてから僧侶がお勤めに参ります。その時に略儀にて仏弟子になっていただく為の『剃度』のお作法を行います。その作法をもって『戒名』を授けさせていただけるわけです。『戒名』とは仏弟子のしるしとしてのお名前です
昨今は殆どが葬儀社の会館でお葬儀を勤められる関係で、亡くなられたらすぐに会館にお送りして会館でのお通夜の際に通夜法要と一緒に『枕経~剃度作法』を行うことが増えました。
- 通夜
お葬儀の前夜の法要を『通夜』(つや)と申します。
故人との最期の別れの夜でもありますがお念仏の御教えに決して「永遠の別れ」はありません。お念仏称える縁有る者同士、「倶会一処」(くえいっしょ)と申しましていずれ必ず極楽浄土での再会が約束されています。
だから別れのお悲しみは当然のことですが「またいずれ必ず極楽浄土で会いましょうね」と、お念仏をお称えし再会を約束し、故人の人生を偲んで寄り添ってあげてください。
- 葬儀
お葬儀は単なる「お別れ会」では絶対にありません。
人としての縁をいただいて、長年様々な苦労もして生き抜いて来られて、いよいよこの世での責任を果たし終わって『 現世を捨て去って極楽浄土に生まれ変わること 』が『 できられるのかどうか ~ 』に関わる大事な儀式が「お葬儀」であります。ですので、これは『 たましいの救済 』に係わる一大事とお受け取りいただきたいのです。
その一大事を浄土宗の御教えに依りお念仏に託して勤めるのが浄土宗のお葬儀であります。
浄土宗宗祖・法然上人のお念仏の御教えを真っ当に受け継ぎ、御教えの通りに仏説(お釈迦様の御教え)に叶ったお念仏を称え、そしてご回向させていただくのであります。
お葬儀の導師を勤める時には「故人の極楽往生を心から信じ願って、極楽往生を確信しての誠心誠意の念仏回向を勤める」のであります。それが「たましいの救済」の役目と心得ております。
ですので、お葬儀とは故人様を極楽浄土へとお送りさせて頂く大切な大切な儀式でございます。
どうぞ、そのように心得て頂きまして、お葬儀に参列されます際には「阿弥陀様、故人様をどうか極楽にお救いください」という思いでお念仏をご一緒にお称え頂き、故人様と極楽での再会を約束する共に極楽にお送りしてあげてください。
中陰・満中陰(四十九日)法要
中陰(ちゅういん)法要とは宗派を問わずに昔から広く仏教徒に勤められてまいりました。
お人が亡くなって次の世界に生まれ変るまでの期間が四十九日間あると言われ、それまでの七日間ずつにまず初七日(しょなのか)・二七日(ふたなのか)・三七日(みなのか)・・・と勤めまして七七日目を満中陰(まんちゅういん)あるいは四十九日(しじゅうくにち)と申しまして忌明けの法要を勤めます。
ご丁寧に七日毎にきっちりとお勤めになる方と満中陰だけお勤めになる方とがおいでになりますが、それはそれぞれのご事情に依るところです。亡くなって百日目を特に百ケ日(ひゃっかにち)と申します。
浄土宗の本来の御教えからは「お念仏を称える者はすぐに極楽に往生いたしますので中陰という『足踏み状態』はない」とも言えますが、七日毎を節目として心を落ち着けて、改めて故人の往生を願う、故人の往生に対する思いを深めて頂くために素晴らしい習慣です。
満中陰以降は中陰飾り(白木のお道具)を片づけて漆塗りの故人のお位牌をお仏壇でお祀りいたします。
満中陰法要を通して故人の往生にいよいよ確信を持ってしっかりと受け止めていただき、以降「極楽におられる方」と受け止めてお祀りいただき、残された私たちがお導きを頂くのです。満中陰法要はその節目となる大切な法要であります。
※本来はお葬儀を勤められたお寺様がその後の法要もお勤めになられますが、
何かのご事情で、中陰・四十九日(満中陰)法要からは違うお寺様にお願いしたいという方がいらっしゃいます
そのような場合はご相談ください
Tel:06-6388-3047
Fax:06-6388-6610